国境の島 長崎県「対馬」。
朝鮮半島との貿易で栄えた宗氏の城下町「厳原(いずはら)」を歩けば、
あちこちで特徴的な石垣に出会うことができます。
その昔、厳原の城下町は度重なる火災に困っていました。
それで火災の類焼を防ぐために高く築かれたのが、この石垣。
昔の町割の線に沿って設けられています。
天保15年(1844年)の刻銘があるこの立派な防火壁は、
長崎県の有形文化財に指定されています。
よく見ると石垣の全面に火に焙られた痕跡があり、
火災から厳原の町並みを護った貴重な遺跡なんですって☆
昔は他地域にも防火壁としての石垣があったそうですが、
現在、日本中で残っているのは、対馬の厳原だけなのだとか!
城下町には、のんびり暮らす猫たち(対馬ヤマネコならぬ、対馬イエネコ?)の姿も。
石垣には、厳原周辺で採掘され、四角に切られた石英斑岩が使われています。
もともと白い石ですが、時の流れとともに浮き出した褐色の鉄錆と灰色の苔とが、
独特の味わいを作り出しています♪
朝鮮半島との貿易で栄えた宗氏の城下町「厳原」。
当時の面影を残しながら大切に保存されている石垣の町並みを、
ぶらりと訪れてみませんか?
「今屋敷の防火壁」についてのアクセス情報などはこちら↓
http://www.nagasaki-tabinet.com/guide/814/
【参考文献】
◆地質ニュース637号,44 ― 55頁,2007年9月
「国境の島「対馬」を訪ねて -石文化の島の黒い石・白い石-」(須藤定久氏)
◆長崎県の文化財(長崎県教育庁学芸文化課)
【今だけ!耳寄り情報☆厳原まちなかライトアップ】
10月31日(土)までの日没から午後10時頃にかけて、
厳原が光の街に変身しています!
「やぐら門(写真上)」、「今屋敷防火壁(写真下)」などがライトアップされ、
昼間とは違った幻想的な姿を楽しむことができますよヾ(o´∀`o)ノ
秋の夜長、光の街に変身した厳原を楽しんではいかがでしょうか☆
※ 万松院のライトアップは17日で終了しています。
※ 旧金石城庭園は火・木・日はライトアップはありません。
(8時半迄に入場、9時閉園)
「厳原まちなかライトアップ」についての情報はこちら↓
http://blog.tsushima-net.org/?eid=1461
同じテーマの記事
- 長崎県 × Ghost of Tsushima 特設ページを公開中 9月18日
- 秋の県産品まつり 9月01日
- 8月から長崎県の「しま旅」がさらにお得に!「行っ得!クーポン券」スタート 7月30日
- 「生」の本まぐろが食べられる! 上五島 養殖まぐろフェア 7月17日
- 長崎しま旅わくわく乗船券 6月19日より販売再開 6月19日
コメント (ご利用について)