「どうぞ奥へ」。
聖母宮83代目(!)川久保 匡勝 宮司に案内されて
拝殿の奥に進むと・・・
そこには極彩色の装飾に彩られた美しい本殿が
静かな光を放っていました。
県内の神社建築の中では最古級といわれるこの本殿は
350年か250年ほど前(2説あり)、
平戸藩主により寄進されたもの。
正面の額面はその平戸藩主の筆によるものだとか。
なんって壮麗で繊細なんでしょう!!
生き生きとして躍動感にあふれた龍・麒麟・猪などの彫刻は、
一日中眺めていても飽きないほどの美しさです!!!
左)神仏習合の時代を思わせる密教法具を描いたものも。
右)あっ、ハート型デザインの彫刻も発見♪
本殿を守る、寄木造の随身や狛犬。
時代を重ねたそれらの一つ一つが壱岐の歴史を物語っているようです。
〈馬蹄石〉
海側の参道には、「神功皇后が乗った馬の蹄の跡」と伝わる窪みがある巨石も。
またこの場所は元寇の時に元軍が上陸した地でもあります。
ここは潮風香る海辺の社。
かつてこの石垣の先は海。
国防の最前線だった時代に想いを馳せてみました・・・。
境内を出て、勝本のまちを散策してみました。
こちらは毎年10月14日の聖母宮大祭で行われる
二艘の舟によるボートレース的神事「船ぐろ」のスタート地点。
白の舟が勝ったら豊作、赤の舟が勝ったら大漁と占われるそうです。
(国選択 無形民俗文化財「壱岐の船競漕行事」)
その近くにあるこちらは聖母宮大祭のお旅所になる建物。
左手のコンクリートで固められた斜面には朱色の祠が。
由来はわからなかったけれど、近代的な工事をした今も
「神様」が大切に祀られているのかと微笑ましい気持ちになりました。
勝本浦の漁師の間には
「毎年お正月2日の仕事始めには、
まずはその年の恵方に漁船の舵を切る」
という古い風習が残っているそうです。
2017年の恵方は「北北西やや右」なのだとか。
潮風香る海辺の社に守られた勝本のまちでは、
「神様」が人々の生活のすぐ側に寄り添い、
溶け込んでいるようでした。
(⇒前回のブログ「聖母宮1」はこちら)
(⇒次回のブログ「男獄神社・女獄神社」はこちら)
【聖母宮】
所在地:〒811-5501 長崎県壱岐市勝本町勝本浦554-2
電 話:0920-47-3700 (壱岐市観光連盟)
交通アクセス:郷ノ浦港から車で33分
基本情報は「ながさき旅ネット」で↓
https://www.nagasaki-tabinet.com/guide/51594/
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