| 飾りそうめん

| ブログテーマ: イベント 伝統行事・長崎くんち 長崎市

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こんにちは!ともっちです☆
白いレースのカーテンみたいなこちら、何でできていると思いますか?

正解はなんと夏の風物詩 「そうめん」を編んだものなんです(゚д゚)!

長崎市の茂木港にほど近い山間地帯、
飯香浦地区と太田尾地区に江戸中期頃から伝わる
「飾りそうめん」(長崎市指定無形民俗文化財)は、
全国的にもここだけにしかないといわれるユニークな伝統行事。

毎年7月23・24日に開催される地蔵まつりのお供え物として、
江戸時代中期頃から受け継がれてきました。

「このあたりは素麺の産地なの?」
いいえ。
このあたりはびわ、サツマイモの産地で小麦は採れません。

「それなのに何故…?」

姉妹関係にあるともいわれている
隣接する2つの地区の地蔵堂にお邪魔しました。

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【飯香浦地区「成尾地蔵尊」】

にわかに信じがたいのですが、
白いのはぜ~んぶ「そうめん」を編んだもの(゚д゚)!

なんとも不思議ですよね!!

飯香浦地区では、レース編みのような幔幕(まんまく)と
鎧兜(よろいかぶと)一対を「そうめん」で製作。
幔幕は一本の棒にリリアン編み(懐かしい!)の手法で、
鎧兜は木と紙で作った枠に上下に分けて
生そうめんと紙と元結いを使って編み上げていくのだそうです。

飾りそうめんを編むのは地域の家長の男性。
4~5人で23日の昼から夕方までかかって編むのですが、
夏の蒸し暑い中、
乾燥しないようにと部屋の窓を閉め切って編む作業は重労働。

編み方に関する文献も残っておらず、
4年に一度しか当番が回ってこないので、
やり方を思い出すのが大変なのだとか。

堂内には、ほかにも巨大な桃饅頭、お餅、落雁など、
おめでたいものがずらりと お供えされています。

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たくさんの小さなお団子を串刺しにした「お地蔵さまのダゴ(団子)」は
各家庭に持ち帰り、軒先に吊るしておくと縁起が良いんですって♪

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飯香浦地区 成尾地蔵尊に伝わる享保年間の鉦。
ほかにも江戸中期から末期にかけての歴史ある祭器などが大切に受け継がれています。

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【太田尾地区「丸尾地蔵尊」】
次は隣接する太田尾地区の丸尾地蔵尊へ。
地蔵堂には珍しい立派なレンガの門(明治23年築)をくぐって お邪魔しま~す。

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堂内ではちょうど「鉦張り」と呼ばれる奉納が行われていました。
30~40分続く念仏の鉦の音色がなんとも言えず心地よい。
楽譜はないので、耳で聞いて覚えるのだそう。

太田尾地区の飾りそうめんは幔幕は作らず、
人形(ひとがた)といわれる紙と木でできた枠に
金と銀の紙を各1枚張り、その上に人形を編みこんでいくのだとか。
飯香浦地区同様、編み方にマニュアルなどはなく、経験者が後輩を指導します。

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紐で縛られた巨大な桃饅頭と
原付バイクとのコラボレーションが、なんだかシュール。

そうめんが大好物の2体のお地蔵様、
飯香浦地区の成尾地蔵尊と太田尾地区の丸尾地蔵尊は、
姉妹関係だといわれています。

現在、祭りを取り仕切る当番の地区は、
飯香浦(成尾地蔵尊)は4地区で1年ごとの交代制、
太田尾(丸尾地蔵尊)は2地区で1年ごとの交代制。

そうめんの長さは昔から
飯香浦は7尺(210センチ)、
太田尾は9尺(270センチ) と決められているそうです。

一般的に伝統行事は年長者が中心になることが多いイメージですが、
この地域は若い人が積極的に参加しているのが印象的。

編み上げたそうめんを無事に奉納したあとは、
お堂の中に漂うほんわかしたゆる~い雰囲気のなか、
それぞれのペースで、
食べて、飲んで、ごろんと寝るもよし!
この日ばかりは、一晩中境内でのんびり過ごすのだとか。

「行ってみたいけど…地域のお祭りって、よそ者は入りにくいのでは?」
と思うでしょう?

いえいえ、「大歓迎」なんです!!
地域の方々が温かく迎えてくれ、とても居心地が良い雰囲気♪

この全国的に珍しいユニークな「飾りそうめん」を一度は体験したいと、
例年、県外から訪れる人もいるのだそうです。
(編む作業を見学したい方は23日の午後からがおすすめ)

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7月24日16:00頃から飯香地区 成尾地蔵尊では
毎年恒例の「そうめん流し」が開催!

この竹で作った80mもの長大な流し台を
そうめんが勢いよくビュンビュンと流れ落ちるだなんて、
子どもならずとも心踊る光景ですよね♪

地元の方々と交流しながら 祭りのフィナーレを楽しみましょう♪
(取材時は準備中のためビニールがかけられていました)

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帰り際、近くにある「こしき岩」に案内してもらいました。

ここからは飯香浦、太田尾地区をはじめ、
海の向こうには遠く島原半島・雲仙岳をも望むことができます。

かつて交通のメインは陸路ではなく、海路。

このあたりから茂木港、野母崎、
そして島原半島や、
もっと遠くまで繋がっていた「海の道」

保存会の会長さんの話によると、
昭和30年代頃までの飾りそうめん行事には
長崎半島の先端にある野母崎、
茂木の漁師さんたちが「船を仕立てて」大勢お参りに来て、
とても賑わっていたのだそうです。

その明かりが海上からも美しく、
夏の夜に、独特の景観をかもし出していたのだとか。

江戸中期頃から続くといわれる飾りそうめんですが、
起源についてはっきりとは分っていません。

かつて「海の道」を通じて交易が盛んだった
日本有数の素麺の産地 島原半島から伝わったのかもしれないし、
小豆島あたりから移住してきた平家の落人が伝えたという伝説もあるのだとか。

飾りそうめん行事を体験しつつ、
当時の「海の道」に思いを馳せてみるのも興味深いかもしれません。

 

◆飯香浦地蔵まつり飾りそうめん(成尾地蔵尊)
毎年7月23日 そうめんつくり
毎年7月24日 9:00~16:00展示(16:00~素麺流し)
詳しくはこちら ⇒長崎市役所HP

◆太田尾地蔵まつり飾りそうめん(丸尾地蔵尊)
毎年7月23日 9:00~20:00(そうめん編み→17:00奉納開始)
毎年7月24日 8:00~20:00時 奉納・展示
詳しくはこちら ⇒長崎市役所HP

アクセス:どちらも長崎バス「日吉バス停」下車
問い合わせ先:長崎市文化財課(電話:095-829-1193)

◆近くの宿の予約はこちらから

 

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