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こんにちは!ともっちです☆
長崎歴史文化博物館で5月22日から始まった特別展
「写真発祥地の原風景 長崎 ~写真で振り返る幕末・明治の長崎~」に行ってきました♪
(6月24日(日)まで開催)
江戸時代、海外との交流窓口だった長崎には、
出島や唐人屋敷を通じて世界の先端技術などがもたらされました。
「写真」もそのひとつ。
1839年にフランスで発明された写真技術は、その後間もなくここ長崎に伝来・普及していったのです。
今回の特別展では、
長崎大学付属図書館や長崎歴史文化博物館・東京都写真美術館のコレクションを中心に、
幕末・明治期の長崎を撮影した約350点の古写真などが大集合。
東京都写真美術館で3月~5月に開催されたものの巡回展なのですが、
展示品は東京会場より約50点も増え、見応えたっぷりの内容となっています!
展覧会初日には、
東京都写真美術館の三井圭司学芸員によるオープニング・ギャラリートークも行われ、
多くの人々が耳を傾けていました。
◆150年前の長崎が今ここに!!
日本における写真の開祖と呼ばれる上野彦馬ゆかりの撮影機材や、
幕末から明治期にかけて日本を訪れた外国人カメラマン、
そして日本写真史の黎明期に活躍した日本人カメラマンらが撮影した
貴重な長崎の風景・人物などの古写真がところ狭しと展示されています。
この展覧会は、
・ノスタルジックな長崎の風景とその変遷を楽しむ
・撮影機材の歴史を楽しむ
・当時の文化・風俗を楽しむ
など、さまざまな視点で楽しむことができるのが魅力。
右)上野彦馬が写真館を開業する以前に訳したとされる「舎密局必携(東京都写真美術館蔵)」。
化学実験のためのマニュアル書ですが、付録で「撮影術」が詳しく解説されています。
左)《スライディングボックス型カメラ》コバヤシ・ヤスヒト・フォトグラフィック・コレクション蔵
1839年のに世界で初めてフランスで発明された「ダゲレオタイプ(銀板写真)」と呼ばれる写真機と同型のもの。
初期の写真機は昔の写真機によく見られる「ジャバラ」もなく、2本の筒をスライドさせて遠近を調節するだけのごくシンプルな形をしていたんですね。
ちなみに日本で最初に写真機を輸入したのは、
日本における写真の開祖と呼ばれる上野彦馬の父で、長崎の御用商人であった上野俊之丞。
1839年にフランスで発明された撮影機材とマニュアルをいち早く出島経由で輸入し、薩摩藩に献上。
その写真機で薩摩藩主 島津斉彬を撮影したものが、
日本で初めて日本人が撮影した写真と言われています(同展で複製の展示あり)。
左)《スライディングボックス型ステレオカメラ》
コバヤシ・ヤスヒト・フォトグラフィック・コレクション蔵
右)ピエール・ロシエ《オランダ商人カール・J・テキストルの妻子と乳母》
長崎大学付属図書館(中央図書館)蔵
幕末期の長崎には、東洋の魅力的な国JAPANに憧れて
ピエール・ロシェやフェリーチェ・ベアトなどの外国人商業カメラマンが来訪。
多くの写真を撮影しました。
同展には彼らの作品も多く展示されています。
特に当時の長崎に暮らす人々の日常を切り取った写真は、
外国人ならではの視点で撮影されていて、
それらは現代に生きる私たちが見ても非常に新鮮で興味深いものが多くあります。
当時の日本人には当たり前だった習慣や風俗が生き生きと表現されているあたりは必見です!!
上の写真は当時流行していた「ステレオタイプ」と呼ばれる双眼のカメラで撮影されたもの
(左のカメラで撮影したものが右の写真)。
2枚1組になっていて、専用のビューワーを用いるか、
平行法・交差法などの方法で見ると画像が浮き上がって立見える立体写真です。
(「平行法」…右目で右側の写真を見て、左目で左側の写真を見る方法
「交差法」…右目で左側の写真を見て、左目で右側の写真を見る方法)
私も実際にやってみましたが、しばらく眺めているとあら不思議!!
生き生きとした画像を楽しむことができました!
【初公開】《長崎港パノラマ》長崎大学付属図書館(中央図書館)蔵
江戸時代から明治時代へと変わりゆく長崎の風景をパノラマ撮影した写真の数々も多数展示されています。
風景の変遷や長崎港に浮かぶ軍艦などが興味深いのはもちろんですが、
驚くべきは、なんとこれらの屋外写真を撮影する際には、
写真を現像するための暗室や薬品ごと高台の撮影現場まで運んでいたということ!!
なぜそんなことをしていたかと言うと、
当時の写真技術(湿板写真)では、撮影後すぐにガラス板に薬剤を塗布し、
それが湿っている間に素早く現像作業をしなければ画像が消えてしまうからだったそうなのですが…。
とはいえ、暗室ごと撮影現場に運んでいたなんて想像を絶する大変さですよね…。
これだけの機材を運んでの撮影・現像作業となると、たくさんのスタッフが必要になりますが、
上野彦馬は屋外で撮影をする際、
なんとテレビドラマの撮影隊くらいの人数を引き連れて行っていたんですって!!
しかし、一体何のためにそこまでの苦労をして風景を撮影する必要があったのか…?
様々な理由が考えられますが、
ひとつは軍事戦略のための地図を作るためではないかと推察されているのだとか。
右)携帯暗室(上野彦馬旧蔵)(長崎歴史文化博物館蔵)
左)携帯暗室(復元)(日本大学芸術学部)
右は上野彦馬が実際に屋外撮影に使っていたトランク型の「携帯暗室」。
上部に見える、現場で施されたと思われる非常に雑な「つぎはぎ」に注目!!
きっと、真っ暗な暗室で作業をしなければならないのに、破れを発見して大急ぎで縫ったんでしょうね(笑)
臨場感があって凄いと思いませんか!?
《長崎風物図箱》(長崎歴史文化博物館蔵)
こちらの美しい青貝細工の漆箱。
実は……
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写真を元に作られたものなんです!!
(左の写真を元に作られたのが、右の作品。そっくりですよね!)
左)《芝居の一場》長崎大学付属図書館(中央図書館)蔵
右)《長崎風物図箱》部分 長崎歴史文化博物館蔵
当時の最新技術である写真と、伝統技術が融合したこの作品は、
蓋、側面だけでなく中に収納されている6つの小箱に至るまで、
それぞれ当時の長崎で撮影された写真を元に作られています。
とても美しい作品なので、ぜひ近くでじっくりご覧ください!
上)内田九一《長崎パノラマ》東京都写真美術館蔵
左)上野彦馬《フルベッキ・中島永元・伊東次兵衛ほか4名集合写真》長崎歴史文化博物館蔵
右)ピエール・ロシエ《甲冑姿の松本良順》長崎大学付属図書館(中央図書館)蔵
この展覧会は、
・ノスタルジックな長崎の風景とその変遷を楽しむ
・撮影機材の歴史を楽しむ
・当時の文化・風俗を楽しむ
など、さまざまな視点で楽しむことができるのが魅力。
会期は6月24日(日)まで。
ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
350点もの展示品は見ごたえたっぷりなので、
時間に余裕を持って来場することをおすすめします。
(ちなみに私はもっとじっくり見たいので、プライベートでもう一度行く予定です)
【写真発祥地の原風景 長崎】~写真で振り返る幕末・明治の長崎~
会期:2018年5月22日(火)~6月24日(日)※休館日:6月18日(月)
場所:長崎歴史文化博物館 3階企画展示室(長崎市立山1丁目1-1)
料金:一般800円(前売640円)県内大学生400円 高校生以下無料
交通アクセス:http://www.nmhc.jp/access.html
公式HP:http://www.nmhc.jp/
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